【数学】階級・度数・相対度数を実例から知る【統計】

【数学】階級・度数・相対度数を実例から知る【統計】

はじめに

コジマです。

インプットって退屈になりますよね~。
学校の勉強ってアウトプットするための問題集ってやつがいるから
いかに勉強がイージーモードだったかって社会に出て痛感しますね。

本当は統計検定の過去問解説なんか作りながら勉強しようかと思ってたんだけど
著作権を軽視して他人に迷惑かけたりしないくらいの良識は持ってるので
統計検定の過去問で実際に出た単元をさらっていく形をとることにしました。

てなわけで今回は相対度数について書いていきます。
関連する用語にも触れていきます。

相対度数

実データを見てみる

国税庁の「民間給与実態統計調査」から抜粋した実データで見てみましょう。

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/001.pdf

区分[階級] 人数(千人)[度数] %[相対度数]
100万円以下 4,152 8.4
100万円超~200万円以下 6,699 13.5
200万円超~300万円以下 7,812 15.8
300万円超~400万円以下 8,666 17.5
400万円超~500万円以下 7,308 14.8
500万円超~600万円以下 4,978 10.1
600万円超~700万円以下 3,127 6.3
700万円超~800万円以下 2,137 4.3
800万円超~900万円以下 1,425 2.9
900万円超~1,000万円以下 926 1.9
1,000万円超~1,500万円以下 1,628 3.3
1,500万円超~2,000万円以下 337 0.7
2,000万円超~2,500万円以下 115 0.2
2,500万円超 140 0.3
合計 49,451 100.0

これは平成29年の給与階級別給与所得者数・構成比です。
こういう表を統計学では度数分布表と呼びます。

関連用語と解説

階級

一番左の列を階級と呼びます。
一定の範囲でグループ化したものです。
階級ごとの中央値を階級値といいます。
階級600万円超~700万円以下の階級値は650万になります。

テストの点数でいえば
50点~60点、60点~70点という幅を持ったものが階級です。
こうして特定の幅で区切ることでデータ管理を分かりやすくします。

度数

真ん中の列を度数と呼びます。
その階級に属する数です。
階級1,000万円超~1,500万円以下の度数は1,628千人、すなわち162万8千人いることが分かります。

テストの点数でいえば
50点~60点が30人、60点~70点が40人としたときの何人に当たる部分が度数です。

相対度数

一番右の列が相対度数です。
階級ごとの構成比だと考えると分かりやすいかもです。
階級300万円超~400万円以下の人が17.5%いるということがこの表から分かります。
また、相対度数の合計は100になります。(そりゃそう)

テストの点数でいえば
テストを受けた全体の人数が100人としたとき
50点~60点が30人ならば相対度数は30%
60点~70点が40人ならば相対度数は40%です。

さいごに

大体名前からどんなものか想像は容易だったかと思いますが、
実際に問題ではこういった値を求めたり、利用する力が必要になります。

今回のまとめ

  • 階級はグループ化したもの
  • 階級値は階級の中央値
  • 度数は階級に属する数
  • 相対度数は階級ごとの構成比
  • 相対度数の合計は100になる

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以上、コジマでした。


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